英語初級者のシャドーイングは「百害あって一利なし」
また最近は、「シャドーイング」と呼ばれる英語学習法もはやりです。英語の音源を聞きながら、同時に復唱するトレーニングです。プロの通訳のトレーニングとしては有効ですが、英語力が完成していない段階でやるのは感心しません。
発音も不正確で英語力も不十分な状態で、ひたすらネイティブのマネをしなさいというのは、まったくスケーティングの経験のない人にスケート靴をはかせて「浅田真央さんのスケートを見ながら、同じように3回転半ジャンプをしてみなさい」と言っているようなものです。
英語初級者にとって、シャドーイングは不正確な発音を何度も何度も体に刷り込んでしまうことになり、「百害あって一利なし」と言えます。このようにちまたで信じられている英語学習法には効果のないものがたくさんあるのです。