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自社サイト以外の行動履歴を追いかけて
見込み客を呼び戻す
――大手IT企業もデジタルマーケティングに本腰

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第59回】 2014年9月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
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自社の「ログ情報」と
社外の「行動履歴」を結び付ける

「Oracle BlueKai」のWebサイト。ブルーカイはオラクルによる買収後も、変わらずWebユーザーの行動データを集め続けている

 実は、冒頭に説明したクッキー情報を、インターネット上から収集して、整理し、Web事業者に提供するクラウドサービス企業が存在する。先行したのは米国で、主要なデータプラットフォームはいくつか存在するが、最も大規模なものの1つが「ブルーカイ(BlueKai)」だ。ブルーカイは今年2月にオラクルに買収され「Oracle BlueKai」となった。

 Oracle BlueKaiが保有するデータはクッキー情報がベースになるため、あるブラウザがどのサイトを訪問しているか、などというデータの束である。

 企業が自社のWebサーバーのログ(アクセス記録)をOracle BlueKai上に登録すると、自社のサイトを訪れたユーザーの自社サイト外での行動を紐付けて把握できる。個人情報は削除されており個人が特定されるわけではないが、ブラウザを識別して適切なターゲティングができるようになる。

 Oracle BlueKaiのサードパーティデータは約7億ブラウザ(ユーザー)。世界最大規模の行動履歴が蓄積され、その数は日々増えている。これらがクッキー情報を基にしてユーザーの行動で細かく分類されている。言ってみれば、ブラウザの閲覧履歴を人格化したグループである。

 自社のユーザーのデータをOracle BlueKaiのデータ上でマッチングさせると、そのユーザーはOracle BlueKai上ではどのようなグループに属するのかがわかる。企業から見れば、少数の見込み客のデータから、その客に似た行動をする集団に向けてターゲットを拡張することで、効率よく広告を配信することが可能になる。

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