経営 X 人事
内定者フォローで学生を囲い込め!
【第2回】 2014年9月4日
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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

先輩社員がコミュニケーションを図り
内定者に社風を伝える

 事業内容や主要製品・サービス、業績の推移や業界内でのポジショニングなど、内定に至るまでに学生が知り得る情報というのは、客観データが中心になります。

 会社説明会やOB訪問などを通して、そこで働く人の肉声を聞き、その会社での働き方の一端に触れることはあるでしょうが、「実際の社風」や「働く喜怒哀楽」などは、なかなか把握しづらいものです。

 もちろん、実際に働いていないのですから、そのような会社内の文章化されていないような情報は、そもそも把握しづらいものです。

 しかし、それがわからないことが、学生にとって不安の種になることには注意が必要です。

 4月から、自分がどのように働くか。どんな仕事をすることになるのか。また、どんな先輩がいて、彼らとうまくやっていけるのか。そんな疑問が不安を生むことになります。

 もちろん、事前にそれらに答え、不安を解消することは不可能です。

 ただ、不安を軽減することはできます。

 まずは人事の方、もしくはさまざまな部署の先輩社員が、なんらかのかたちで仕事と会社について語り、コミュニケーションを図ることが必要です。

 そのコミュニケーションのとり方によっては、不安を軽減し、かつ期待に変えることも可能でしょう。

内定者の「素の姿」を知ることもできる

 ある中堅メーカーでは、内定者一人に先輩一人がメンターとなり、入社にまつわる疑問に答えるようなコミュニケーションを図っている、といいます。

 それも有効な方法でしょう。

 もちろん、業務を抱えた社員は、なかなか業務外のフォローに時間を割けないかもしれません。

 でも、短い時間でかまいませんし、週一回というように頻度は少なくてもいいのです。

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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

1961年、東京都生まれ。1986年 、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業、ダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部に配属され、以後、記者として流通、家電、化学・医薬品、運輸サービスなどの各業界を担当。2000年 週刊ダイヤモンド副編集長。2006年 人材開発編集部副部長。著書に『だから若手が辞めていく』(ダイヤモンド社刊)

 


内定者フォローで学生を囲い込め!

景気の好転、企業収益の回復基調にあって、企業の採用意欲が復活している。新卒採用は、学生側からすると「就職難」から一転、「売り手市場」化した観もある。それだけに、大企業の秋採用開始を控えた今、内定者の囲い込みは、人事部門、採用担当にとっては例年にも増して重要な課題だろう。本連載では、内定者フォローの意義と、その手法について、解説する。

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