鳩山由紀夫首相は、自らの発言のブレを批判されていることに対して、とうとう居直ってしまった。

 「民主主義の本質は揺らぎ」として、発言のブレを正当化し、奨励するかのように語ったのである。

 きわめて重大な発言なので、報道(3月12日朝日新聞)から要点を引用する。

「揺らぎは宇宙の真理」?
発言のブレは当然なのか

 「いろんな意見を聞きながら、揺らぎの中で本質を見極めていくのが宇宙の真理ではないか」

 「物質の本質が揺らぎ。地球も、宇宙というものの本質は揺らぎだ。人の心も人間も民主主義自体も」

 「全く人の意見を聞かなければ揺らぎがないかもしれませんが」

 これでは発言のブレがあるのは当然で、これからもブレた発言を続けていくことを宣言したとも受け取れる。

 この居直り発言は早期に撤回したほうがいい。なぜなら、これでは自ら首相の資格がないことを認めたことになるからだ。

“首相”という立場をわきまえて
発言・決断を行うべき

 重要な問題点をいくつか指摘する。