転職の理由として頻繁に挙げられるのは、「報酬」といった直球な言葉より「キャリアアップ」でしょう。「長く働くためにキャリアップしたい」といった発言をよく耳にします。当方が人材紹介会社に勤務していたときにも、

「現在の職場でキャリアアップできるイメージが湧きません。なので、キャリアアップが可能な転職先を紹介してください」

 とよく求められました。そんな要求に対して、「あなたにぴったりの会社がみつかりました!」と会社紹介をしたものですが、当時を振り返ると、

「そもそもキャリアアップって何を意味するの?」

 と、その言葉に対して十分な理解ができていなかった気がします。おそらく周囲も同様だったのではないでしょうか?それだけ、キャリアアップの意味するものは、わかりづらいものなのです。取材した広告代理店の若手ビジネスパーソンからも、

「詳しい意味はわかりませんが、よく使う言葉です」

 という言葉が返ってきました。

 そこで、辞書を使ってキャリアアップについて調べてみると、

(1)高い専門知識や能力を身につけること
(2)高い地位や経歴を得ること

 という意味が出てきました。“仕事上のなにがしか”を「極める」ことのようです。

 ちなみに、エンジャパンの行った「キャリアアップ」に関する調査によると、約9割の方が「自分のキャリアアップについて考えている」という結果が出たそうです。ほとんどのビジネスパーソンにとってキャリアアップは興味のあるテーマであることがわかります。

 では、キャリアアップとは前出の(1)(2)がゴールなのでしょうか?若手社員Aさんに本音を聞くと、

「もちろん。でも、最終的には報酬が上がることを期待してキャリアアップしたいです」

 と話してくれました。