さらに、年賀状コミュニケーションの新たな可能性を探る「年賀状イノベーション研究会」の高尾均さんは、こう語ります。

「企業担当者と情報交換することがありますが、内定者から年賀状をもらっている方は多く、そのうちの大半がきちんと返事を書いているそうです。一度に届く年賀状の数は大変多いものの、年賀状をくれた内定者は心に残り、印象が良くなるという話を聞いています。『内定年賀』が会社員としての第一印象になるわけです。特に手作りのはがきは喜ばれており、礼節や行事ごとを大切に思い、手間暇をかけてくれる人なのだという印象を持たれるようです」

 では、いざ出すと決めた場合に迷うのが、その文面ですが、どう書けばいいのでしょうか?

「年賀状を出すにあたって大切なことは、『年賀状を出さなくてはいけない』という義務感ではなく、一年に一回のご挨拶を楽しむこと。自分の言葉で、堅苦しく考えずに素直に書くことです。内定した企業に…と枠にとらわれず、内定したことについての喜び、お世話になった人への感謝の気持ちを素直に伝えるための手段として、年賀状をつかってはいかがでしょうか?」(高尾さん)

一人暮らしの学生が陥る罠
帰省中に内定先から年賀状が…

 内定先の企業と年賀状をめぐり、一人暮らしの学生は気をつけなければならない点もあります。それが、年末年始に帰省することにより、一人暮らしの学生だと企業から年賀状が送られてきた際に気づくのが遅れ、返信の機会を逃してしまう点です。以下のようなお悩みも寄せられています。

「今日、実家から下宿先のアパートに帰ると、内定先から年賀状が届いていました。(中略)取締役からの直筆のメッセージが添えられていた上、私の内定先は5人しか採用していないため、返事をしなければ失礼に当たる気もします」

「内定をもらった会社(部長)から年賀状が届いたのですが、実家ではなく学生寮の方へ届いていました。届いてから結構時間が立ったので、もう年賀状の期限(?)が切れて出せないのでは?と思いました。それでも何かしらの返事は出した方がいいのですが…」

 このように地方出身の一人暮らしの学生の方の場合は、内定先が年賀状を出しそうだな…と先ほど挙げたような条件に当てはまる会社であれば、実家へ帰省する前に出しておき、安心して年末年始を過ごすことをお勧めします。