(3)他の人からの信頼が失われてしまう
~嫌われたくない。その気持ちが嫌われる~

「人に嫌われたくない」「みんなとうまくやりたい」と思えば思うほど、実は多くの人の信頼を失って嫌われてしまうものです。

 たとえば、ある部下の失敗を叱らず放置していた場合、「尻ぬぐいするのは私たちなんだよ!」と、他の部下の不満が高まることもあるでしょう。部下のミスや不足を見て見ぬフリをするのは、自分可愛さの保身でしかありません。少なくとも周囲の人には、そういう目で見られていると思って間違いありません。

 人は、誠実さや真摯さに強く惹かれます。多少無骨であっても、誠実に人と接する人、真摯に仕事にとり組む人は、信頼され好かれるものです。どんなときでも、部下のミスや不足を受け入れ、一貫した姿勢で指導することができる人は、仕事に対して真摯で誠実な人だと受け止められます。

 そのような人の言葉には、自ずと重みが生まれ、「あの人が言うのだから間違いない」「あの人に叱られるのなら納得できる」と、部下から必ずこのように受け止められるようになります。

(次回掲載は、11月25日の予定です)