セクハラの形はさまざま。
こんなときはどうする?

 そもそも仕事は、人のつながりの上に成り立っています。ある分野では能力を発揮する人も、別の分野では他の人にかなわないということは当たり前ではないでしょうか。

 自分の得意分野では存分に力を発揮し、不得手な分野はそれに長けている同僚の力を借りて仕事を進めていく。互いに支え合いながら一つのプロジェクトを遂行するのがチームというものです。

 先ほどの例とは別に、セクハラの形はさまざまです。「恋愛経験や貞操観念について執拗に尋ねる」といった性的な嫌がらせもあるでしょう。こうしたときでも大切なのは、「自分にはない能力」を発揮して仕事をしてくれる同僚に対して感謝の気持ちを持つことです。

「重い荷物を運んでくれてありがとう。助かります」
「お客さまも気持ち良く帰られましたよ。気を遣ってくれてありがとう」

 こうした雰囲気を作るのが、リーダーの役割です。あなたが率先して、部下の仕事に対して感謝の気持ちを表すことによって、職場に心地よい風が吹いてきます。「ありがとう」が飛び交う職場では、性別が原因で仕事に支障をきたすようなことはありません。

(次回掲載は、11月28日の予定です)