長々叱らない。
短くさらっとを心がける

 苦手にしている部下を指導するときは、自分の中に怒りの感情があるか否かをまず確かめます。もし怒りの感情があるなら、一度その場を離れて、冷静さをとり戻してから指導しましょう。

 冷静さをとり戻したら、指導開始です。部下の前を通り過ぎながら、さも今思い出したというように話しかけます。「あっ、A君。そうそう、さっきのことだけどね」といったイメージです。

 もしかすると、相手はあなたを怒らせる行動をしたことにまったく気づいていないのかもしれません。「さっきのことって、何でしょうか?」と、あなたの感情を揺さぶるような言葉を返してくるかもしれません。それは想定範囲内ということで、心の準備をしておかなくてはなりません。

 そして、「みんなの前で会社の悪口を言うのはやめてくれないか?」と、言いたいことをひと言で伝えます。長々と叱ると、どうしても日ごろの苦手意識が出てきてしまうためです。

 もし、相手が何か言いたそうにしていても、「じゃあ、これからよろしくね!」と、相手に反撃を許さない強い意志を見せるのです。このように端的な指導を心がけましょう。

(次回掲載は、未定です)