苦手な部下ほど、
「良い面」を探す努力が欠かせない

 細々とした指導により、部下はあなたに不信感を抱くようになるでしょう。結果、あなたをますます避けるようになり、そのことがさらにあなたの神経を逆なでしてと、負のスパイラルが始まるのです。そうなってしまえば、修復することが難しくなります。

 そうならないためには、部下の良い面を探す努力が必要です。苦手と感じている部下こそ、良い面を見つける努力が強く求められます。

 苦手にしている部下との関わりで、最も気をつけなくてはならないのが叱るときです。下手をすると、「日ごろ溜まった感情」が噴き出すからです。そうなると、本人だけでなく、周囲の部下にも不信感を与えかねません。

 よくやってしまうのが、「いつも生意気言いやがって! この機会にどっちが上か思い知らせてやる」とばかりに、日ごろの些細な行動にまでいちいち文句を言ってしまうこと。これはリーダーとして絶対してはいけない叱り方です。

 その逆に「苦手で、何を話していいかわからない」と、その部下の指導を避けるのもいけません。あなたが指導から逃げれば逃げるほど、お互いの不信感は高まっていくものです。ではどうすればいいのでしょうか?