本棚には、2割の余白が必要である

 もうひとつの私の理想の本棚の条件は、本棚の容量に対して8割が本で埋まっていること、つまり、2割の空間があることである。
その2割は、自分の成長の余白の象徴だ。自分の中に2割も成長の余白があると気付くと、それだけで今後の人生が変わってくるはずだ。その余白にどんなものを入れていこうかと、知的好奇心が湧くに違いない。

 人間には成長の伸びしろがあるべきなのと同じように、本棚には、新しい本が入る余地があるべきなのだ。 見やすくて空間のある本棚は、その持ち主の読書量を増やし、情報や知識を豊かにする。本棚にはそれだけの力があるのだ。その本棚の力を使わない人間はもったいないことをしていると言わざるを得ない。