皆様、こんにちは。美的収納プランナーの草間雅子です。
前回のコラムでは、一番難易度が高く悩ましいデスクの上の「書類・紙モノ」に限定して、その整理術をお送りしました。今回は“デスク全体”の整理術をじっくりご紹介したいと思います。
前回も申し上げたとおり、オフィスのデスクは“あなたの顔”と言えるもの!
あなたがどんな人なのか、周りの人はあなたのデスクの状態から少なからず判断しているはずです。そんなあなたの名刺代わりとも言える重要な場所ですから、前編・後編の2回にわたって、「デキる男の印象を与えるデスク」を一緒に目指していきましょう!
前編である今回は、実際のデスクを元に「ダメな(残念な)ポイント」と、どうしてそうなってしまうのかの原因分析を。そして次回の後編では、その具体的な改善策をご紹介してまいります。
汚い、不便、非効率…
“ダメリーマンなデスク”が与える印象
さて、早速ですが、こちらはとある方のデスク――。
書類の積み具合がなかなかいい感じですね~。とても器用に積んでいらっしゃいます。パーティションの高さもゆうに超えています。お向かいの方、お隣の方は、いつ雪崩が起こってもおかしくないこの状態に内心怯えていらっしゃるのではないでしょうか?あなたのオフィスにも、1人ぐらいこんな積み名人はいらっしゃいませんか?
ある意味、素晴らしい技術ですが、このデスクでは、残念ながらデキる男には見えません。溜まった空き缶や飲みかけのペットボトルなども、いつのモノなのかちょっと怖いものがあります。
このデスクから私が受ける印象は、大きく分けて5つです。
①非効率 :探し物に時間がかかる。作業スペースが狭すぎる。
時間当たりの生産性が落ちる。残業が多そうに見える。
②不親切 :本人の休暇時・外出時に、他の人ではモノがみつけられない。
③けじめがない :会社のデスクをプライベート化している。
④危険 :地震、火災で書類などが崩れてきたら逃げ道の邪魔になる。
普段でも崩れてきたら仕事を一時中断しなければならない。
周りの人も危険。
⑤不衛生 :ほこり・食べかすがチラホラ見られ、
引き出しには賞味期限切れのおかし?
食べかすや飲みかけの飲み物で大事な書類を汚しかねず、
キーボードもギトギトなイメージ。