11月25日、国会図書館の隣の憲政記念館で「土井たか子さんお別れの会」があった。土井と当選同期の森喜朗、小沢一郎、羽田孜が参列している。羽田は車椅子で、小沢は衆議院の解散が決まったのに駆けつけているのを見ると、同期生の親近感は党派を超えて厚いものがあるらしい。
私は元首相の村山富市、元衆議院議長の河野洋平、そして作家の落合恵子とともに「お別れの言葉」を述べた。
女性初の社会党委員長
山を動かす
土井にもらった政論集『山の動く日』(すずさわ書店)に土井は「良心之全身ニ充満シタル丈夫ノ起リ来ランコトヲ」という新島襄の言葉を書いてくれている。土井は旧日本社会党の委員長として、まさに山を動かした。
この「山の動く日」は与謝野晶子の次の詩に由来する。
山の動く日来(きた)る
かく云えども人われを信ぜじ
山は姑(しばら)く眠りしのみ
その昔に於いて
山は皆火に燃えて動きしものを
されど、そは信ぜずともよし
人よ、ああ、唯これを信ぜよ
すべて眠りし女(おなご)今ぞ目覚めて動くなる
一人称にてのみ物書かばや
われは女(おなご)ぞ
一人称にてのみ物書かばや
われは われは