5:自分への「言葉がけ」で意識を切り替える
心のスイッチを切り替えるには、自分への言葉がけを使うのもいい方法です。「セルフトーク」と呼ばれるものですが、これもアスリートがモチベーションを上げるためによく使う方法です。
壁にぶつかったときやなかなか気持ちが乗らないとき、「なぜ自分はできないのだろう」と考えてしまいがちです。そうすると、ますますネガティブな気持ちになってしまいます。
こういうとき、自分への質問を「なぜ」ではなく、「ここを乗り越えたら、どうなるだろうか」などと意識的にポジティブな質問に変えることで、視界をパッと切り替えるのです。さらに、「気楽にいこう」「テンションが上がらないくらいよくあること」「これくらいできるでしょう」と明るい言葉ばかり自分にかけていきます。
心の中で考えるだけでなく、ノートに書きだしてみるのもいいでしょう。「ここを乗り越えたら、どうなるだろうか」→「もっと自信を持てるようになる」「明日のモチベーションにつながる」など、答えまで書き出していきます。
「1週間続けたらどうなるだろうか」「これを1冊やりきったらどうなるだろうか」と、次々と手を動かして文字にしていくことで、認識を前向きに切り替えることができるのです。
(※この原稿は書籍『努力が勝手に続いてしまう。』から一部を抜粋・修正して掲載しています)