内心では「がんばりたい」と思っているのに、なんとなくやる気がでないことがあります。偏差値30の退学寸前の状態から、突然「努力が続けられる」ようになり、世界の名門ケンブリッジ大学大学院にまで受かった塚本亮氏の新刊『努力が勝手に続いてしまう。』から、そんなときでもラクに努力が続いてしまう方法を紹介します。

1:ハードルを下げる

「なんだか思ったように進まない」
「あんなにやる気だったのに、気持ちがのってこない」

 努力を続けていると、そんなふうに停滞してしまう時期があります。これにハマると、せっかく綿密に組んだスケジュールもあっさり崩れてしまいます。こういうときがいちばん危ない。ここで「やっぱり自分はダメなんだ」「自分は努力できない人なんだ」などと落ち込んでしまうと、前に進む足が完全に止まります。

 この「なんとなくやる気が出ない」というのは、だれでも、どんな目標を目指していても必ず起こる現象です。仕方のないことだと割りきって、「やっぱり来たな」と軽くいなすような気持ちで接してください。むしろスケジュールは必ず狂うという前提で、「では、そのときどうするか」を前もって決めておくことが大切です。

 では、こんなときはどうすればいいのか。やる気が出ない時期を抜けるまで、「一歩ずつでいい」と割り切って進むことです。完全に止まってしまうのが最悪の事態なので、一歩が難しければ「半歩でもいい」と考えて足を前に進めること。身体が「動いてくれる」ところまでハードルを下げるのです。