2:仮想ライバルを「意識」する

 こんなときにテンションを上げるため、私は「心のライバル」をつくるようにしています。こちらで勝手に思っているだけのことですが、身近な人で「負けたくない」と思える人を仮想ライバルにしてしまうのです。

 偏差値30から大学受験を目指していたときも、低レベルな英語力からケンブリッジを目指していたときも、まわりでがんばっている友人、知人を勝手にライバルにしていました。こうして文章を書いているいまも「この人よりもっといい文章を書きたい」というライバルをつくっています。

 ライバルが身のまわりにいなければ、同じような目標を持ってがんばっている人をインターネットで見つけてもいいでしょう。SNSなどで、たとえば同じ資格取得を目指している人を探してフォローして、その人ががんばっている様子をウォッチするのです。

 この際、自分よりも「ちょっとレベルが上」と感じる人をライバルにするのがポイント。自分が停滞しているとき、その人のタイムラインやブログを見ると「放っといても自分よりできる人ががんばっているんだから、自分もやらないとまずい」と気持ちを奮い立たせることができます。

 心理学で「代理強化」や「目標感染」などといいますが、がんばっている人のことを見たり意識したりするだけで、自分のモチベーションが高まるという効果があります。