また、カジノビジネスは一施設の収益規模が数百億円~数千億円と極めて大きくなるため、新しい施設の開業に伴い順位は大きく変化している。多くのカジノオペレーターが現在でも複数の開発プロジェクトを抱えており、ここ数年はめまぐるしく順位が入れ替わるであろう。そして、成長性と収益性の高さから、時価総額が数兆円に達する企業もあり、一施設につき数千億と言われる設備投資のための資金調達も可能となっている。

 代表的な3つの都市・エリアを例に挙げたが、それぞれが現在の収益構造となった背景について解説しておきたい。これらを理解することが、日本でのビジネスモデルを考える上で非常に重要になってくる。日本はどういったモデルを参考にすべきなのだろうか。

総合エンターテイメントとして
発展をとげたラスベガス 

 ラスベガスは、1990年代にカジノ中心のビジネスから、テーマパーク型のホテルや大型のショーを誘致したことで、総合エンターテイメントへと路線をシフトすることにより成長を続けてきた。

 今やラスベガスは、ボクシングなどのスポーツイベントやマジックショー、シルクドソレイユ、人気歌手のコンサートなど、イベントや興行において切っても切れない関係となっている。またラスベガスのホテルや街そのものがテーマパークの中にいるような非日常を提供することで、アメリカ全土から、そして世界中からの観光客を呼び込むことに成功し、現在のような収益構造となった。そのため、カジノが収益に占める割合は相対的に小さくなっている。

 一方でアメリカの地方カジノは、大半はカジノの収益となっており、また顧客の多くは車で1~2時間の50マイル(約80km)圏内の周辺住民となっており、モデルは大きく異なる。また、地方カジノはネイティブアメリカン以外では認可されにくいとも言われており、アメリカにとって地方カジノは別の意味合いを持つ。