もしかしたら一番やっかい⁉
デキる娘の「実家の片づけ」

 同様に、デキる娘、よくできた娘も注意が必要です。

 彼女たちは、小さい頃から家事を手伝い、家事をそつなくこなす母親を見て育ちました。そして、よっぽどのことがない限り、ゆくゆくは自分が親の面倒を見なければいけないことを自覚しています。

 そんな「彼女たち」は、仕事もでき、会社でも責任ある地位にいることも多く、自分自身も完璧な妻であり母です。親のことも気がかりだけど、自分の生活も忙しい。だから、自分の親はまだまだ大丈夫、当分元気なままだろうと、親の老いを先延ばしにしてしまうのです。

 どちらのタイプも、はっきり言って間違ったポジティブ思考の現れです。

 どんな親にも、平等に老いはやってくるのです。その事実と向き合わない限りは、いつまでたっても実家の片づけは終わらないのです。

 では、実家の片づけに取りかかるベストなタイミングとはいったいいつなのでしょうか。