「まだ使える」「いつ使うの?」
親の言い分、子の言い分

「片づけられない親をどうにかしたい」
「どこから手をつけたらいいかわからないから教えてほしい」
「何度もリバウンドを繰り返すからもう自分じゃお手上げ」

 私は、セミナーや講演、テレビや雑誌で片づけの方法をお伝えするほか、ご依頼をいただいたお宅にお邪魔し、「片づけ」のお手伝いをすることもあります。なぜ、「人の手」まで借りて実家を片づけたいのか。その理由をお伺いすると、ほとんどの方が上記の理由を挙げられます。

 毎度毎度現場では、
 子ども世代「これ、捨てちゃっていいでしょ」
 親世代「まだ使えるから捨てないで」
 子ども世代「いつ使うのよ!」
 という会話が何度となく繰り返されます。

 なんでも取っておこうとする親にイライラする。散らかりすぎていて何からはじめていいかもわからない。せっかく帰省のときに片づけても、次に帰ったら元に戻っていてやる気がなくなる。

 実はそれぞれのお悩みはたった1つのことが原因です。それは、連載の第1回目でもお伝えしたとおり、子ども世代が考える「実家の片づけ」のゴールと本来の「実家の片づけ」のゴールが違うことにみなさんお気づきではないから、です。