着々と動く大手企業
最近のイスラエル企業と日本企業の実例を見ていく。
大手企業の動きとしては、2013年8月に武田薬品工業とオルビメッド(OrbiMed)とジョンソン・エンド・ジョンソンはコンソーシアムを組み、バイオアクセラレータのFutuRxを設立、同社は2014年から稼働を開始した。FutuRxはHepy Biosciences社、Xonovo 社の2社への支援を開始している(両社とも詳細は明かされていない)。
日刊工業新聞によると、TDKの上釜健宏社長は1月20日、イスラエルで技術シーズの発掘を積極化する方針を明らかにした。あまり知られていないが、TDKは、以前からイスラエルに進出しており、現地法人TDK-Lambdaは、24年前にイスラエル企業、イスラムダ・エレクトロニクスを買収したのが前身である。
2015年に入って、イスラエルビジネスで先行してきたジャパン・トゥエンティワン(株)は、代表・加藤氏の故郷、愛知県豊橋市にオフィスを開設、三河のシリコンバレー化を目論む。モバイルデータソリューション事業を展開するサン電子(株)は、BacSoft社のクラウド型ワイヤレス M2M プラットフォームの提供を開始。(株)フュートレックは、イスラエルのVocal Zoom社と出資を伴う資本業務提携を発表。これまで、PineApp社のソリューションなどを取り扱ってきたアスジェント社も、新たにVotiro社のファイルサニタイズソフトを2月から発売開始する。