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スマホは格安から激安へ!
楽天子会社「900円スマホ」の衝撃

岡 徳之
2015年2月13日
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 新プランの提供を開始した背景と狙いについて、フュージョン社の担当者は、「昨年10月に楽天モバイルでZenFone5と、通話とデータ通信が可能なSIMとのセット販売を開始した際、『ZenFone 5をデータ通信専用SIMで使用してみたい』といった声を多数いただいていました。今回はそういった要望を反映させて誕生したセットプランです。我々の狙いとしては、大手携帯キャリアからMVNOの通話SIMに乗り換えてみたいと考えている方に、気軽に契約・解約ができる高速データ通信専用SIMをきっかけに、MVNOサービスを利用してほしいと考えています」と話す。

 同プランの想定される利用シーンは次のようなものだろう。

 1つは、いまだ根強い人気のガラケーとスマートフォンの2台持ち。通話は電話帳も登録されており使い慣れているガラケーで、ネットはさくさくとスマートフォンで、と使い分けたい人の需要を埋めそうだ。

 もう1つは、徐々に普及しつつある、通話も可能なSIMカード利用の検討段階としての利用だ。SIMカードに興味はあるが、電話番号の移行、キャリアのメールアドレスがない状態や契約期間の縛りなどに抵抗を感じる人が、まずは使い勝手を確かめる際に有用だろう。

 実際にデータSIMを利用する場合の、使い方や注意事項については、どうなのだろうか。「データ通信量は、ご自宅のWi-Fiを利用することで節約することができます。また、モバイルルーターなどを利用している方は、あえて高速データ通信量が少ないプランを申し込んでいただき、高速データ通信はモバイルルーターで行うといった使い方も可能です」(同)。

 また、楽天ブロードバンドデータSIMでは、ネットで申し込んで、すぐに24時間高速データ通信を使うことができる『時間オプション24H』という独自オプションを用意している。

 一方、注意事項としては、大手キャリアが提供しているサービスなどは使用できないことだ。電話はIP電話で代用可能ですが、緊急通報用電話番号(110など)はかけることができない。

 同担当者にスマホ格安競争の今後について聞くと、この流れはますます加速していくだろうとのこと。その背景には、通信大手のスマートフォン利用料金が依然高いことや、一部の端末を除いて魅力的な端末が通信大手から発売されなくなってきていることが挙げられるという。今後は、通信業界ではなく、同社を含むいわゆる「MVNO(仮想移動体通信事業者)」業界のプレーヤーから魅力的な端末が生まれる可能性もありそうだ。

※記載している価格は全て税別

(岡 徳之/Noriyuki Oka Tokyo & 5時から作家塾(R)


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