「神様が味方をする習慣」とは? 享年62歳でお亡くなりになった小林正観さんが、40年間の研究で、いちばん伝えたかった「ベスト・メッセージ」とは? 「人間関係」・「仕事」・「お金」・「子ども」・「病気」・「運」・「イライラ」・「男女」など、全ての悩みが解決するヒントがここにあります。
朝起きて「ありがとう」を100回言うと、
脳は、「ありがとう」と言いたくなる現象を
100個探し出そうとする
朝起きて、ベッドから降りる前に
「ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう……」
と、100回言ったとします。
すると脳は、「不安定な状態」になります。「ありがとう」を言いたくなるような現象が起きているわけではないのに、「どうして『ありがとう』なのか」がわからないからです。
そして、合理的な理由や説明がないと不安定になって、「ありがとう」の理由を探そうとします。
「天気がよくて、嬉しい」
「朝ご飯がおいしそうで、嬉しい」
「お味噌汁に豆腐が入っていて、嬉しい」
と、目にするものに対して、「ありがとう探し」をはじめます。
どうやら、先に「ありがとう」を100個言っておくと、「ありがとう」の現象がないのに、現象を一所懸命探そうとするようです。
脳は、先に口にした言葉に対して、不条理・不合理を認めず、合理的な事実に当てはめて解釈しようとする働きがあります。
先に「ありがとう」と言ってしまうと、その瞬間から、脳は「ありがとう」を探しはじめるようにできているようです。
起きてから1時間たって、100個「ありがとう」を見つけたら、もう一度、「ありがとう」を100個言ってみる。すると脳はまた不安定になって、「100個の現象」を探しはじめます。
反対に、朝起きたときに、「つらい」「悲しい」「苦しい」「つまらない」「嫌だ」と20回言ったとします。すると脳は、今度も合理的な理由を探しはじめます。
「どうして今日は雲ひとつないんだ。暑くてしかたがないじゃないか」
「頼んでもいないのに、朝ご飯が用意されている」
「お味噌汁の具はどうして豆腐なんだ。ワカメのほうがいい」
と、あらゆるものに、「つらい」「悲しい」「苦しい」「つまらない」「嫌だ」の原因探しがはじまります。
「ありがとう」と言いたくなるような現象が起きていなくても、まず、「ありがとう」を言う。すると、「ありがとう」を言った数だけ、「ありがとう」の原因を探し出すことになります。
ということは、1日中「ありがとう」と言っていれば、脳はずっと「ありがとう探し」をするわけですから、「ありがとう」に満ちあふれながら1日を終えることができるでしょう。