週刊ダイヤモンド
 日本に突如出現した「富裕層」として脚光を浴びている人々がいるのをご存知だろうか。それは中国人観光客だ。とにかくカネの使いっぷりが半端じゃない。デパートでの1人当たり消費額は日本人の10倍。100万円単位の買い物もザラ。それを上回るロシア人富豪の観光も増えてきた。いまや彼らは低迷する国内消費の救世主。彼らの財布を狙って、知恵比べが始まった。

 最近、外国人旅行者が増加している。官民一体となった外国人力者増加策、ビジット・ジャパン・キャンペーンの目標である「2010年に1000万人の訪日旅行者」は達成確実な勢いだ。その際の経済効果は5兆8448億円にのぼると試算されている。

 従来の外国人旅行者との違いは、興味がリッチな買い物や伝統的な日本文化にとどまっていないこと。新しい日本、日常の日本への関心も驚くほど高いのだ。原宿の奇抜なファッションを絶賛し、秋葉原の「オタク文化」に熱狂する外国人が増殖中なのは、知られてきているが、最近では盆栽、ラーメンまでブーム。「有名なラッシュアワーを体験したい」といったディープなリクエストが続々登場して、関係者は喜び、同時に戸惑っている。

 もっとも、世界と比べれば、訪問旅行者数で日本は30位でしかない。アジアでも7位。旅行者数の増加も日本の努力よりも、円安とアジア諸国の経済発展に負うところが大きい。国内でも、せっかく「買いたい、見たい、食べたい」とやってくる外国人客を蔑ろにして、ビジネスチャンスを逃してはいけない。いかに彼らを呼び込み、消費をしてもらえばいいのか。