現在の広告主にとって「AIDMA」はクズ! 
今すぐ行動させる「AIDA」へ

 結論から言うと、通販広告は今までの広告ビジネスではない。
 マス広告はブランドを認知させ、「記憶に残して」店舗へバトンタッチをすることが目的となるが、通販広告は「その場でレスポンスがとれてナンボ」、消費者に対しては「店舗」の役割を果たす。

 したがって、通販広告の目的は、「ほしいと思わせ」「買ってもらう」ように、「行動を喚起させる」ことだ。マス広告が昔でいうAIDMA(Attention→Interest→Desire→Memory→Action)で成立していると仮定すると、通販広告では行動喚起が目的なので、記憶させるよりも、「今すぐ」行動させる、Memoryを飛び越えたAIDA(Attention→Interest→Desire→Action)でなければならない。
最終的に商品が売れたり、サンプル請求やトライアルといった見込客のレスポンスが取れなければ意味がないのだ。

 さらに、広告以上にマスマーケティングと通販マーケティングは、根本的な事業戦略が違う。

 下記の「計算式」に戦略の違いのヒントが隠されている。

【マスマーケティング】
広告接触1000人 × 購入率10% × 購入単価1000円 = 売上10万円

【通販マーケティング】
広告接触1000人 × 購入率1% × 購入単価1000円 × 年12回 売上12万円
 つまり、通販において広告は、所詮マーケティングの一部だということを認識する必要がある。

 通販マーケティング(ダイレクトマーケティング)は販売だけで終わらない。顧客とのリレーションシップを徹底的に形成するところまでいって、初めて目的(売上)が達成されるのだ。