Jリーグはゼロからその構造を構築。スタートから23年経ってJ2が形を整え、J3まで行った。こうしてピラミッドを形成し、レベルアップにつなげようとしている。それがあっての降格、昇格であり、クラブも必死にならざるを得ないわけだ。実力差がないわけではないが、戦っている土俵は同じわけで、その意味でもプロ野球の2軍と同一視はできない。

 プロ野球にはそうした構造はなく、12球団で固定されている。もちろん成績が低迷すれば観客は減り経営的に厳しくなるという厳しさはあるが、降格の憂き目を見ることはない。選手育成を学校などのアマチュアに任せ札束で強化を図る。張本氏の発言は野球界とサッカー界の構造を誤認しているだけでなく、そうしたプロ野球球団の殿様商売ぶりを暗に示しているようなものなのだ。

 張本氏は番組内でマイナー競技についても、妙に詳しい発言をすることがある。おそらくディレクターなどからレクチャーを受けているのだろう。しかし視聴者は張本氏から訳知り話を聞きたいと思っているのではないはずだ。レクチャーをしているのなら、そうした細かな情報よりも、スポーツ界全体の構造を知ってもらう、あるいは野球以外の競技に招待しその魅力の一端でも感じてもらうのが先決なのではないだろうか。