――具体的な出店目標はどの程度でしょうか。

 今、日本のホリデイ・インは4軒ですが、20年までに8~9軒程度に増やしたいと思っています。エクスプレスはある程度まとまった数でオープンできるよう、パートナーを探しているところです。

――新規建設ですか。それとも既存ホテルのリブランドもありますか。

 パートナーと組んで複数のホテルをリブランドするのも選択肢にありますし、ホテルではなかったビルを居抜きで転換することも考えています。後者は海外では非常によくある例なんですよ。

――昨年夏には米ハイアットグループによる「アンダーズ東京」が日本初上陸したことが話題になりました。IHGが日本ではまだ展開していないホテルブランドとしては他に、「インディゴ」がありますが、こちらについてはどうですか。

 実は今、非常に多くの話をしているところです。この数か月のうちに新規契約を発表したいと思っています。

 インディゴはわれわれのブランドのなかでブティックホテル(個性的で一味違ったホテルライフを提供することが目的のブランド。ハイアットにとってはアンダーズがこれに当たる)の位置づけで、伝統的な文化や歴史的要素を取り入れていることが特徴です。例えば英リヴァプールのインディゴは、紡績工場を居抜きでホテルにし、絨毯やカーテンに地域色を強く出しています。香港では風水をアレンジしたルーフトッププールを備えています。

 そうしたストーリーを語れるロケーションを重視し、かつ海外の旅行者に便利な場所でないといけないので、立地が重要なわけです。ブランドのユニークさを考えたうえでベストな決断をしていきます。

――最高級ブランドのインターコンチネンタルについてはどうでしょうか。13年夏にはグランフロント大阪にもオープンしました。

Photo by R.Y.

 インターコンチネンタルホテル大阪は、世界のインターコンチネンタルホテルのなかでも非常にモダンなデザインで注目を集めています。フレンチレストラン「ピエール」はオープンから1年でミシュランガイドの星を獲得しました。

 日本のホテルビジネスにおいて、海外と大きく異なるのがレストラン部門です。海外のホテルではレストランはせいぜい1、2件ですが、日本は複数店舗を抱えています。旅行者だけでなく地元のお客様の割合も大きい。ですから日本のお客様に支持されるような斬新な企画を引き続き打ち出していきます。

――宿泊は絶好調な高級ホテルも、レストランの集客は引き続き課題だと言いますね。

 ただ単にホテルの付帯施設ではダメ。個性をどのようにプロデュースしていくか、クリエイティビティが重要です。ANAインターコンチネンタルホテル東京の人気ブッフェレストラン「カスケイドカフェ」も常に試行錯誤し、一歩進んだ提案ができるように努めています。