東京に昨年暮、アマン東京が開業して3カ月後、今度は京都に米国スターウッドの最高級クラスのホテルが日本初進出。外国人観光客の堅調な増加を背景に、外資系高級ホテルの建設ラッシュが続く。

 京都・嵐山の名所、渡月橋から徒歩5分の保津川沿いに、3月23日、「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」がオープンした。

嵐山の渡月橋から保津川沿いに上流に向かって徒歩5分でホテルの門に突き当たる

 世界約100カ国で1200のホテルを所有・運営するスターウッド ホテル&リゾート・ワールドワイドの最高級カテゴリーブランド「ラグジュアリーコレクション」の日本初進出である。

 同ブランドは、世界各地の宮殿や修道院、王の邸宅などを改築し、その歴史と伝統を生かしたホテル造りが一つの特徴。「翠嵐」がそれにマッチすると考えた日本の森トラストグループが、フランチャイズ契約で運営を決めた。

 同地は、鎌倉時代には後嵯峨上皇の離宮敷地で、近代以降は川崎財閥や鴻池財閥の所有を経て、「ホテル嵐亭」となり、3年前に森トラストが取得した。

 敷地の門をくぐると、左手に、「茶庵 八翠」。宿泊者以外も利用できるカフェで、まさに嵐山と保津川、少し先に渡月橋を見ながら、軽食とお茶を楽しめる。