読了すれば
賢い消費者に近づける
週刊ダイヤモンド5月23日号の「投資の鉄則」特集の中で、吉本氏は「リスクを取って買っていい金融商品」として「個別株」を真っ先に挙げました。
他の専門家のほとんどが、株価指数連動のインデックス投信など入門的商品を推薦する中で、あえてハードルが高い個別株を推したのは「自分で勉強して、自分でリスクを把握して、自分に合った金融商品を選ぶというやり方を身につけるべきだから」というのがその理由だと言います。
日経平均株価が2万円を突破し、楽観の声の背後で警戒感が強まる今こそ、読者がめざすべきは“賢い消費者、賢い投資家”です。「自分で勉強」「自分でリスクを把握」するために、本書は格好の1冊となるでしょう。
本書をきっかけとして、より金融商品に関心を持った方々には『金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか』(光文社新書)、『金融商品にだまされるな! 本当に正しい預金、債券、個人年金の使い方』(弊社)の併読をお勧めしたいと思います。
経済学全般、現実の経済現象については、より体系的に理解できる『ニュースと円相場で学ぶ経済学』(日経ビジネス人文庫)、『日本の景気は賃金が決める』(講談社現代新書)などもお薦めです。
著者が重ねて強調するように、経済や投資の基本論理を学び、自分自身でしっかりと考える賢い姿勢が今こそ求められます。