さらに、昨年におけるフィーチャーフォンの出荷台数は、前年から5.7%増加。スマホが本格流通した2008年以降、フィーチャーフォンの出荷台数が前年を上回ったのは初めてのことで、昨年はスマホから“ガラケー回帰”の兆候さえあった。

ガラケー回帰の兆候もあったのに……
改めて振り返るその「偉大な歴史」

 これだけ根強い人気を誇るガラケーなのだから、生産中止となればショックを受ける人が多いのも想像に難くない。実際、ファンからはこんな声が聞こえた。

「スマホが流行したときから、いつかこの日が来ると思っていた。でも、最近は『ガラケーが再び注目されてる』というニュースも多くて、安心していたのに……。その矢先に生産中止の報道。街中のケータイショップを見るたびに、ちょっと気分が暗くなります」(30代女性/主婦)

「最近はスマホの話題ばかりだけど、私の周りはみんなガラケーを使っている。同年代でスマホ利用者はいません。スマホが必要だとも思わないし、ガラケーで満足しているので。もし本当にガラケーがなくなったとして、私や同世代の友人が一斉にスマホに買い換える姿が想像できない」(50代男性/製造業)

 確かに自分の周りを見回してみると、意外にもガラケーの愛好者は多い。この2つの嘆きも、ほんの一部に過ぎない。ということでここからは、ガラケーの歴史を振り返りつつ、それを愛するファンたちの声や、彼らがガラケーを愛する理由を紹介していきたい。

 それまであるにはあったものの、携帯電話の開発が日本で加速したのは1990年代後半。最初は非カラーの液晶画面で販売した。また、1999年にはドコモが「iモード」を開始。電話だけでなく、メールで日常的な連絡を取る文化が発展していった。