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タッチパネルではなくボタンを愛するガラケーファンの本音は、次の通りだ。
「タッチパネルを使う勇気が湧かない。液晶画面を直接押す行為が信じられないし、壊れてしまいそう」(40代女性/主婦)
「陽射しが強いと、液晶画面は見えにくくなる。自分はタブレットを持っているからわかるが、あれだけ画面が見にくい状況でタッチパネルを使うのは難しい。ボタン操作はそういう不自由さがないので、外でメールを打つときなどは圧倒的にガラケーが便利」(30代男性/営業)
折りたたみ式という形に、従来からあるボタン操作。これらの形態を持ったガラケーは2000年を過ぎても進化し、成熟していった。だが、2007年にiPhoneが発売され、その後Android携帯が相次いでリリースされると、ガラケー一色だったケータイ市場は変化。特に若い世代では、スマホがスタンダードとなっていったのだった。
2010年代に入ると、スマホはさらにユーザーへと定着していった。しかし、いまだにガラケー使用者が多いのは前述の通り。もちろん、その中には「新しい操作方法に馴染めないから」という40代以上の方も多いが、一方で20~30代にも、ガラケーのファンは少なくない。
ガラケーを使い続ける最大の
理由はスマホの半額程度の料金
そんな彼らから、「ガラケーを使い続ける理由」として最も多く挙げられたのは、料金面の違い。たとえばMM総研の調査『スマートフォン契約数およびユーザーの端末購入動向』(2013年12月)によると、スマホ利用者の月額利用料金(端末料金を除く)は6826円。それに対して、ガラケー利用者のそれは3746円とほぼ半額である。
この違いは大きく、料金面のメリットを理由にガラケーを使い続ける人たちの声が寄せられた。
「仕事は家でのデスクワークがほとんど。つまり、いつでもインターネットはパソコンで見られるので、スマホでインターネットを見る必要はない。携帯電話は本当に『電話するときだけ使う』という状況。そうなると、料金が安いガラケーの方が断然いい」(30代/株トレーダー)
「使う内容はガラケーと変わらないのに、利用料金が大きく変わるのはもったいないですよね……。スマホにしても料金分の利用をできない気がして、可能な限りはガラケーを使おうと思っている。特に現状で不便はないので」(30代女性/主婦)