あるガラケーファンは、当時を振り返ってこんな思いを口にする。

「世間では当時、『ケータイなんていらない。余計なもの』という人も多くて、まさか10年後に“持ってて当たり前”になるなんて信じられなかった。なかでも私は、『ケータイなんて余計なもの』と思っていた1人で、だからこそ今のスマホに対しても『多機能のスマホなんていらない。余計なものだから、ガラケーで十分』と思っています」(40代女性/事務)

「個人的には、1990年代後半のガラケーが“理想”。それ以降は、色々な機能が付いて使いにくくなった気がします。というか、その機能を使わないと『使いこなせてない』と見られるようになって……。絵文字や着メロも出てきたけど、個人的には要らなかった。そんな自分だから、スマホに替える気は起きない」(40代男性/販売)

ガラケー普及に一役買った「着メロ」
最大の魅力だった「折りたたみ式」

 1990年代後半から一気に流行したガラケー。その流行に一役買ったのが「着メロ」の登場だ。ヒット曲を着信音にする機能は、若い世代を中心に受け入れられた。

 着メロが話題になると、ヒット曲のメロディを有料で取り込めるサービスも登場。「先日、久々に実家に帰ったら、母親のガラケーから『桜坂(※2000年リリースの福山雅治のヒット曲)』の着メロが流れていて、懐かしい気持ちになった」(30代男性・出版)というコメントもあった。その一方で、自分でヒット曲のメロディを打ち込んで、着メロを“自作”する人もいた。

 ガラケーの普及から数年経つと、さらなる多機能化が加速。カラー画面はもちろんのこと、カメラの付いた携帯電話がリリースされ、今では誰もが知っている「写メ」という言葉が市民権を得ていった。

「カメラ付きケータイが出たとき、親に『そんな機能いらないだろ!』と散々否定されながらも、反抗して購入した。それが今になってみると、自分も昔の親と同じように、『アプリなんていらないだろ!』と頑なになっている。それでいまだにガラケーを使っている(笑)」(30代男性・商社)