──投資家向け説明会でテレビの値上げについて言及があった。販売とのバランスをどう考えているのか。

「2015年度は、テレビのモデルを他社より10%、15%高く売れるプレミアムラインに寄せてラインアップを組んでいる。他社と差異化して、差異化した部分にお金を払ってもらう。為替の状況に応じて、昨年から中南米、春からは欧州でも値上げしているが、いまはネガティブな反応はかえってきていない」

──プレミアムの位置づけとは。

「価格で1500ドル以上、46インチ以上、モーションピクチャーで120ヘルツ以上をプレミアムと位置付けている。この分野は絶対に伸びていく。店頭には数万円のテレビもごろごろあるが、やっぱり高いお金を出してもソニーの製品が欲しいという顧客には、しっかりと応えていきたい」

──アンドロイドテレビを推しているが、ソニーらしさをどう出していくか。

「いろいろなOSをフェアに比較して、アンドロイドが優れていると判断し選択した。使い勝手はグーグルに一日の長があるとみているが、ファイアフォックスやタイゼンといったOSもそのうち追いついてくる。今後は大きな差異はなくなってくるだろう。採用をしたからにはアンドロイドOSをしっかり生かし、画質、音質を含めソニーのテレビの差異化をしていきたい。現時点で他社が同じような画質を出せるのであれば我々は廃業しなければいけないが、画質、音質は一歩も二歩も先にいっており、自信をもっている」

──テレビの将来像。テレビを持たない人も増えている中で、イノベーションの余地はどれくらいあるのか。投資の余地は。

「最近の10代の人たちは、タブレット、パソコンで映像コンテンツを見る人もいる。ただ、ソニーとしては、リビングルームに置くテレビはしっかりとやっていこうと。放送波しかなかった時代から比べて、今後もコンテンツはどんどん増えてくる。それに簡単にアクセスできる、ただの受像機から、情報を映し出すアクティブウィンドウのようなかたちを各社とも目指しくことになるんだろう」

「投資についてはアセット、固定資産はほとんどない。テレビのアルゴリズムの開発とかエンジンの開発にはせいぜい数十億円だ」