ぺヤング販売休止中、ぺヤンガーたちは
本当に「浮気」をしなかったのだろうか?

 それでは、ぺヤングにここまで熱烈な愛情を注ぐぺヤンガーとは、いったいどんな人々なのだろうか。彼らは本当にそこまで「ぺヤング一途」なのだろうか。実は、その実態を詳しく調べたデータが存在する。

 データを提供してくれたのは、株式会社マーケティングアプリケーションズ(新宿区)。「マーケティングとITエンジニアリング」をキーワードに、調査会社に向けたネットリサーチ事業を支援するためのクラウドサービス、メーカーに向けた消費者データに基くマーケティング支援サービスなどを手がけている。

 マーケティングアプリケーションズが提供するソリューションの1つ「Scoop」は、スマホ家計簿アプリ「レシトク」を利用して消費者のレシートなどから購買動向に関するデータを収集・蓄積し、それを基に企業のマーケティング戦略の構築を支援するというもの。このソリューションを使って「ぺヤンガー」の購買データを集めて調査したところ、「ぺヤンガーは他の焼きそばに浮気しない」という傾向が読み取れたという。

 ちなみに、同調査におけるぺヤンガーの定義は、ぺヤング販売休止前の昨年11月にぺヤングを1個以上購入した人たち。ぺヤングの競合商品10種類について、彼らが2014年11月~2015年1月の間にどんな購買行動をとったかが調査された。

 調査データを基に「ひなのガチ分析」というブログで、「ぺヤング・ロスを経て、ペヤンガーは何を買っているのか?」という分析記事を執筆した同社の加藤日菜子さんに、分析結果を説明してもらった。

ぺヤングファンは販売休止中も<br />他の焼きそばに「浮気」をしなかったのか?

 まず、カップ焼きそば全体の購入量を見てみると、11月は「ペヤング」「U.F.O.」「一平ちゃん」「ごつ盛り焼そば」が均衡しているが、ぺヤングが販売停止となった12月以降も焼きそば全体の購入量は増えている。この現象は、「ペヤングが注目を集めたため、カップ焼きそばを食べたくなった人が増えたからではないか」(加藤さん)という。

 そうしたなか、ペヤンガーのカップ焼そば全体の購入量は、ぺヤングが市場から消えた影響で、11月の757個から12月は272個、1月は209個へと急減していく。注目したいのは、ぺヤング以外の焼きそばの購入量の推移だ。この間、彼らは他の焼きそばへ目移りしていかなかったのだろうか。