Hanako女性の欲張りパターン2:目指せエイジレス! 美容への投資は惜しみなく

 Hanako女性は20歳前後に自分がきれいになった時に周囲からチヤホヤされた原体験から、女性は見かけが命と思っています。更年期もなんのその、女性らしさは捨てられません。もちろん顔のシミ・シワ・タルミ、体型のくずれ、髪のハリ・コシ・ツヤのダウンや白髪など、衰えや老化のサインは切実なものではあります。それらを放置せず、化粧品をランクアップさせたり、エステに通ったり、美容機器や美容医療などあらゆる手を尽くしてエイジングケアするのです。

 今そして今後、Hanako女性が目指すのは、年齢に抗う「アンチエイジング」ではなく、むしろ年齢不詳の「エイジレス」なビューティです。年齢を重ねても美しさをキープして実年齢を感じさせないための、努力と投資は怠りません。

Hanako女性の欲張りパターン3:趣味を極めてマネタイズ

 Hanako女性は趣味にも大変熱心で、極めることを目指します。例えばフラワーアレンジメントやお料理などサロネーゼ系や、ワインや着付けなど文化系。習うだけでなくある程度極めて発表の場、人から賞賛される場を持ちたいのです。あわよくばつくったものが売れたり、得たものを人に教えたりして、収入を得たいくらいです。自己満足以上の成果を求めてがんばります。また趣味に関連して生じる人とのお付き合いも楽しみたいので、交際費は惜しみません。

 Hanako女性には、いわゆるシニアっぽい趣味や自宅でひとりコツコツ系の趣味は似合わないのがおわかりいただけたでしょうか。何事にもまじめでがんばり屋な反面、その成果を周囲の人にも認めてもらいたいのです。

今までのシニアビジネスの常識が通じない、「生涯主役」で「しおれない」


 今回はHanako女性の消費に焦点を当て、その欲張りさをお話ししましたが、今までのシニア像とはかなり異なることを感じていただけたでしょうか。

“今どきシニア”が「生涯現役」を目指すのに対して、“この先シニア”であるHanako女性は「生涯主役」であり続けたいのです。妻・母・主婦といった家庭内の役割ではなく、社会の中で輝くひとりの女性として生きたい、自分の人生の主役・ヒロインでありたいのです。したがって、夫は付き従う存在ではなくパートナー、子どもは自分の成果物です。また、「枯れない」のが“今どきシニア”だとすると、Hanako女性は「しおれない」あるいは「咲き続けたい」のが信条です。

 こんな人たちがシニア市場に入ってきたら、今までのシニアビジネスの常識は通用しません。そもそもシニア扱いすることで、そっぽを向かれそうです。次回以降は、Hanako女性のタイプ別特徴やその攻略法をお話ししていきます。