ここまでは、どのようにして続編を作り、客単価を上げて、広告によって事業を拡大していったかについて説明しました。今回は、この週末起業を支えたインターネットのサービスの紹介です。
この週末起業でつくづく感じたことは、さまざまなインターネット・サービスによってこの企業コストは大幅に削減され、効率的な運営ができるようになったということです。
たとえばフェイスブック。セミナーに参加してくれた方が、フェイスブックで「このセミナーよかった!」と投稿すれば、それを見た友人がセミナーに参加してくれるということが当たり前になりました。また、この口コミ効果をさらに増幅させる手段としてフェイスブック広告があります。この広告によって、少ない投資で、多くの人に対してセミナーの告知をすることができ、収益の拡大につなげることができました。
他にも、1人でセミナーの運営・管理できるウェブサイトもあります。私が使用しているのはストリートアカデミーという、個人がセミナーサイトを作成できるインターネット・サービスです。
セミナーを開催して分かったことは、とにかくドタキャンが多い!特に雨の日になると、ドタキャン率は一気に上がります。ところが、場所代は私持ちですから、ドタキャンが多いと赤字になってしまう場合もありました。ストリートアカデミーでは、事前に参加予約でき、それをクレジットカードで前払いできる仕組みのため、これでドタキャン率を抑えることができました。また、当日会場での現金支払いがなくなるため、オペレーションはより効率的になります(お釣りの準備もしなくていいですし)。これは、1人でセミナーを運営している場合には、とても助かります。
反対に、インターネットを使ってもうまくいかなかったこともあります。その1つが動画ですね。毎回同じ内容のセミナーを繰り返すのは、私も非効率だし、それに参加者だってわざわざ会場にこなければいけないので、PCで有料セミナー動画を見られるようにしたらいいのでは、と思いました。そこで、一度セミナーを動画で撮影して、それを有料で配信するという仕組みを作りました。最近は、このような動画販売サイトもありますので、手間はまったくかかりませんでした。
ところが、この動画はまったく売れませんでした。なぜだろうと今でも不思議ではありますが、参加者の声を聞いていると、やはり会場に足を運び、他の参加者といっしょにPCを使わないと学べないと思っている方が多いようです。たしかに、1人で動画を見ているだけでは、集中できないかもしれませんね。
このような学びを得られたのも、動画配信サービスがあったおかげだと思います。インターネット・サービスはどこも安価なので、どんどん試してみるのがよいと思います。