『中谷彰宏の人生道場』テーマ第3弾は「大人のマナー」です。マナーには2通りあって、おじぎの角度やタクシーに乗る順番など、新人研修で習うマナーは「守りのマナー」と言えます。しかし、実践で役立つのは臨機応変に対応しなければならない「攻めのマナー」の方です。今回から、一般的には紹介されることの少ない「攻めのマナー」を伝授していきたいと思います。
気配りのできる人は、
カラオケで最初に歌う。
カラオケにも、マナーがあります。歌のうまいヘタは関係ありません。実際、その人間がどれだけ仕事ができ、気配りができるかは、カラオケに連れて行くとよくわかります。
カラオケでは、誰もすぐに歌わない空気があったら、自分が最初に歌うことです。最初に歌いたがらなくて、後ろへ後ろへ行こうとする人が多いのです。
一番気配りのできる人は、最初に歌います。目立ちたがりということでは、決してありません。特に、目上の人から「歌って」と言われた時に、「お先にどうぞ」とか「私、ヘタですから」と言う時間がまどろっこしいのです。
誰もうまい歌を歌えと言っているわけではありません。ヘタはヘタで盛り上げればいいのです。カラオケでは、とことんうまいか、とことんヘタかのどちらかしかありません。いいところを見せるよりも、いかに場を盛り上げていくかです。
その場で歌本をめくっているようではいけません。カラオケをすることが決まっていたら、歌う歌は前もって決めておきます。前座でそれを歌うと、あとの人が歌いやすくなります。
できれば、そこでヘタに歌うことです。わざわざヘタに歌わなくても、上手に歌おうとしないことが大切なのです。
【大人のマナーその6】 カラオケでは最初に歌おう。