SNSを使った求人も増加中
新時代のコネクションの形

 企業と求職者が共にハッピーなサービスは、他にもある。6月に日経新聞から約1億円の資金調達を行ったことが話題になった、SNSを活用した求人サービス「Wantedly」(ウォンテッドリー)だ。2012年2月に誕生した同サービスは、9000社を超える企業と月間60万人の求職者が利用している(2015年6月時点)。

 同サービスの特徴は、会員にFacebookアカウントでの登録を推奨していること。企業の求人ページには「応援」ボタンがあり、求人情報をSNSに投稿できる仕組みが備わっている。つまり、良質な求人情報を掲載しておけば、会員のSNSを通じて情報が拡散しやすくなるのだ。

 また求人ページには「社員とあなたの共通の友達」として、その会社の社員と求職者との「共通の友達(Facebook上において)」とその人数が表示される。これを見て企業に親近感を覚えたり、働いている人や雰囲気が自分に合うかどうか、なんとなくわかる効果もある。

 気になる会社には「話を聞きに行きたい」ボタンから応募して、会社に遊びに行き、採用担当者と1対1で気軽に会うことも可能だ。堅苦しい面接から入るのではなく、企業やそこで働く社員の人となりを軽い気持ちで見に行ける。

 企業にとってのメリットも大きい。最大月3.5万円で求人情報は何個でも掲載可能、成功報酬も不要だ。今、中小企業を巡る採用状況は厳しい。大手求人サイトに求人情報を掲載する場合、一度に数十万円かかるほか、掲載期間も限られている。

 大きな投資をしても、希望に合った人材を獲得できなければ、採用コストはムダになる。完全無料のスタンバイや月3.5万円のウォンテッドリーは、採用に行き詰まった企業に希望を与えるサービスと言えるだろう。

 このようにSNSを活用としたサービスでは、「LinkedIn」(LinkedIn)も忘れてはならないだろう。ユーザーは世界で3億人を越え、このSNSを使用して転職するケースも増えている。