女性だからって机ふきやお茶くみはイヤ。そういうのって時代錯誤じゃないですか――?いまさら聞けないカイシャのあんなことやこんなこと。“楽天的キャリアナビゲーター” 前川タカオがズバリお答えします!

A12:ちなみに、上司にやりたい仕事を
伝えているか?

 フム。確かに“女性だから”机をふいたりお茶くみをさせられてるのは、気持ちのいいものじゃないよなぁ。

 キミたちのお父さんお母さんが働き始めたころじゃあるまいし、時代錯誤な感じすらするよな。これが業務命令とかだと納得いかないだろうし、男女差別と思うキミの気持ちはよくわかる。

 オレ個人的には、上司といえども仕事中に自分で飲むお茶なら自分でくむべきだと思ってる。自分の机なら、自分でふけばいいとも思う。実際、リクルートはそういう風土だから違和感はない。職場で自分のメンバーにお茶くみや机をふいてくれと頼んだこともない。

 ただ、ちょっとだけ困るのは来客の時なんだ。お客様をお通しした応接室に、お客様のぶんと自分のぶんのお茶を持って入ると、お客様は意外な顔をされることが多い。編集長にお茶を入れさせてしまって、と必要以上に恐縮させてしまうこともある。その都度「新鮮でしょ」って笑いでごまかしてるんだけど。

 最近は、お客様に気を使わせてはまずいので、来客の時だけはメンバーにお茶を入れてもらうようにしてる。いいか悪いかは別として、またまだ日本の社会は、上司が来客の場で自らお茶を入れることは不自然に映るようだから、しかたなく、だよ。ただし、お茶くみがストレスになるメンバーにはムリはさせないけどね。

 ところで、キミは上司にお茶くみや机ふきがイヤだと伝えたのかな? もしまだだったら、それを伝えないと何も始まらない。上司としては、今キミに任せられる仕事のひとつとして、お茶くみや机ふきをさせているわけだ。でもキミがそれをやりたくないのであれば、ちゃんと意思表示しないと、な。