先週の総括
先週の日経平均は週初に下落したものの、週末にかけて戻す展開となった。週初は米国雇用統計で、非農業部門の雇用者数が7カ月連続で減少したことを嫌気し米国株式が下落、それを受けた日経平均も再び1万3000円を割り込んだ。
その後は、原油相場の急落などで米国株式市場が急騰したことを好感し、6日は340円高と大幅に反発。7日に発表になった機械受注は市場予想を大きく上回ったものの、材料視されなかった。結局週末は前週末比0.6%高い1万3168円で引けた。
規模別には小型株の調整幅が大きかった。マザーズ指数は前週末比4.9%のマイナス、東証2部指数も同3.4%のマイナスだった。業種別にはゴム製品、精密機器、鉱業などが上昇、一方で海運、鉄鋼、保険などが下落した。
今週の予報
私鉄業界は高水準の安全投資が利益を圧迫し
「曇」→「曇」
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今週の日経平均は、もみ合いから強含みの展開を予想する。3月決算銘柄の第1四半期決算発表が峠を越えた。原油など原材料高を背景に、期初予想よりも減益幅は拡大しているようだ。ただし市場は織り込み済みであり、大きな波乱にはなっていない。
為替が109円台に突入するなど円高が一服していること、原油相場など商品相場が急落していることから原材料高が一服し、業績の上方修正期待も出始めた。ただ、今週はお盆休みに入って市場参加者が減少するため、大きな動きにはつながらないだろう。
私鉄業界の株価が下げ止まったようだ。代表銘柄である(9005)東京急行電鉄の場合、昨年2月高値1023円から今年3月に半値水準の500円まで急落した。その後は600円近くまで反発している。だが、このまま上昇基調に入ったとは言い難い。