クレドに目をつけた永松社長の判断は間違っていなかったと思います。中小企業で社員が「頑張ろう」と思うようになるのはお金以外にも「やりがい」を感じているからです。わかりやすくするため、あえて極端な例を申し上げると、仲間数人と起業するスタートアップで、給与が低くても寝る間も惜しんで働くのは、その起業を通じて目指していること、やりたいこと、世の中を驚かせたいというビジョンを共有しているからです。クレドは、そうした企業の考え方をお互いに確認しやすくし、理解を促すツールとして効果的です。

   「美」と「健康」を創造し
   お客様に「喜び」と「感動」を提供することで
   人の幸せと社会に貢献します――。

 あとはどうやってハーブ健康本舗としての理念を、デイリーの業務の実践に落とし込んでいくのか。永松社長が思い悩んでいたところで、私たちに出会いました。

理念を一人ひとりに伝え
目標・役割を明確にする

 当社が2010年にビジョン実現型人事評価制度の導入・構築をお手伝いし始めてから、まず着手したのが、理念を社員一人ひとりにはっきりと伝えることでした。特にリーダー層の社員が率先してくれないと、浸透しませんので、前述の成果主義的な制度を疑問視した方を含め、考え方をすり合わせて行きました。

 そして、会社の考え方に沿って、自分の目標・役割をどうすべきか明確にさせます。

 弊社では目標管理のためのチャレンジシート作成をお願いしていますが、一人ひとりが自分の強みと弱みを分析。個々の具体的なレベルアップの目標を掲げます。

実際に使用した目標管理のためのチャレンジシート(PDF)

 実際に使ったシートをご紹介すると(画像、プライバシーや数字等の機密内容に配慮して一部を割愛)、例えば企画部門の中堅社員は、3年後の自分を「自分のアイデアで売り上げの主軸となる新商品開発」を目標に掲げ、そのための現状課題として「販促企画の立案・設計力が不足」「計数管理に関する知識・スキルが不足」だと認識しています。

 そしてチャレンジ項目の中で、3年後の目標を遂げるために向こう半年間で具体的に何をすべきか目標を設定。たとえば課題にあげた計数管理能力のところは「毎日20分間、計数管理表に関する書籍1冊を読み、重要な部分をWordに打ち込んで、実際の業務に活用できるようにする」と掲げています。そして半年ごとにコメント欄で、自己点検した内容を書き込み、上司にフィードバックを受けます。