少し食べるだけで、パフォーマンスがガタ落ちする
シリコンバレーでは、不穏なほどに数多くの仲間や同僚たちが、早くも30代から痛風を患っている。医師には肉食のせいだと注意されているが、僕は10年にわたって仲間からの相談に、痛風をなくすには果糖の摂取を減らすようアドバイスしており、これは肉食を減らすよりも功を奏している。
主流の医学界では果物は健康にいいと誇張しすぎている一方、果糖のリスクは黙殺されているが、果糖の危険性を警告しだした医師もいる。ロバート・ラスティグ博士は、健康研究の第一人者であり、『ファット・チャンス』(未邦訳)の著者で、サンフランシスコにあるカリフォルニア大学の小児内分泌障害の専門家だ。
ラスティグ博士は「平均的な濃度」の果糖の摂取でも、パフォーマンスにかなり妨げになるという結論に達した。毎日少量の果糖を食べるだけでも脳や体に良くなく、これが、本書の完全無欠ダイエットでは果糖を1日に最大でも25グラムまでが望ましいとしている理由である。これは大きめのりんご2個に含まれているくらいの量だ。
僕が1日に何個もフルーツを食べていたとき、余分な50キロの脂肪がなかなか落ちなかったのも、むべなるかな! 過剰な果糖を避けることは、ウエストラインをほっそりさせ、食欲を撃退するための最善の策だ。「1日りんご1個で医者いらず」は、もうおしまい。このことわざは、今後は「1日りんご3個で医者が儲かる」にすべきだろう。
(※この原稿は書籍『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』の第2章から一部を抜粋して掲載しています)