先週の総括
先週の日経平均株価は堅調な動きであった。週初は前週の米国株式が下落したため、寄付は前週末比100円程度の小幅安で始まった。その後は下げ渋りを見て先物の買い戻しが入り前日比プラスへ転換。週末にかけて為替が103円台から105円台まで緩やかに円安が進んだことも買い安心感を誘った。
3月の機械受注統計も発表されたが、2ヵ月連続の前月比マイナスとなり市場予想を下回ったにもかかわらず、株価は反応薄であった。週末は戻り売りに押され結局前週末比4.1%高い1万4219円で引けた。
規模別には、特段傾向は見られなかった。マザース指数は1.4%の上昇とわずかな上昇率にとどまった。業種別には、海運・鉄鋼業など新興国関連業種が急騰した。一方で電力・ガス・空運業が前週比マイナスと冴えない動きであった。
今週の予報
通信業界:
水面下でコスト削減が進んでおり
「雨」→「曇」
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今週の日経平均株価はもみ合いを予想する。15日に決算発表のピークを迎えたが、09年3月期は10%程度の減益予想となりそうだ。
ただ、市場はもっと大きな減益幅を想定していたようで、逆に悪材料出尽くし感で買い安心感が広がっている。為替が105円台まで円安が進んだことも好感されている。ソニー、NTTなど急騰を見ても、投資家心理が大きく好転していることがわかる。
しかし、これらは3月までの悲観論の裏返しであり、具体的にファンダメンタルズの好転を反映しているものではない。不安で下げた幅を楽観で取り戻した形であるが、このまますんなりと上昇していくとも思えない。ただし、先物中心に買い戻しが断続的に入っているようで、大きな下落は想定していない。