よい対立は組織のパフォーマンスを上げる
多様性は重要なツールである。
そのとおり。最良の多様性は認知的多様性である。そのとおり。しかしそれによって対立を生むかもしれない。そのとおりだが、次の展開は? 対立を収めて、自分の考えを通す。それは違う。成り行きに任せて対立を放っておく、すると機能不全になって手のつけようがなくなる。それも違う。
つまり、よい対立を生む多様性をめざす必要があるということだ。個人攻撃をするのではなく、製品やプロセスについて意見を戦わせるのである。
むろん、緊張が生まれる。大混乱を引き起こすかもしれないし、いさかいになることもあるだろう。もはや機能不全に陥っていると感じる場合もあるかもしれない。
それでも、ときとして、メンバーを集め、率直に考えを述べるよう促し、意見の相違に正面から向き合うよう説得するほかない場合がある。そうした難しい議論をどんどん行うようにしよう。最終的には、彼らのさまざまな意見や知識によって会社は機敏になり、よりよい製品やサービスを生み出す結果へとつながるだろう。