あなたは普段から自分の「見られ方」に気を配っていますか?

 大事な場面やここ一番という時に、「自分のイメージどおりに(自分を)演出できたらいいのに」と思ったことはありませんか?

 特に、その後の人生が大きく変わるような重要な面談や交渉などをする時には、なおさらそう思うことでしょう。

 周囲からどう見られているのかは、誰もが気になるものです。

 一流の人は、日々「見られ方」にとても気を配っています。特に、組織の「顔」であるリーダーは、その印象が組織の「イメージ」にも大きく関わるため、周囲からも厳しい視線が注がれています。

 今でも忘れられないエピソードをご紹介しましょう。

 これは、私が米国企業で秘書として働いていた時のことです。

「体重100キロを超えたら減給」
米国企業の驚くべき規則の意味

「体重100キロを超えたら減給だ」という悲壮感漂うアメリカ人上司の声とともに、その日は始まりました。その時の光景が今でも私の脳裏に焼き付いているほど、上司の落胆ぶりはひどいものでした。

「どうされたのですか」と聞いてみると、「米国本社では、体重100キロを超えると減給の対象になるという規則がある」と言うのです。

 米国在住時には90キロ台だった体重も、日本に赴任し、生活の変化や慣れないビジネス環境でのストレスの蓄積により、10キロ以上増え、100キロを超えてしまった上司は、私に減量のアドバイスを求めてきました。

「健康的な日本の食事を積極的に取り入れたい」という意向があったため、半年間栄養士の指導のもと、料理好きな奥様が食事をつくって、それを召し上がるのがいいのではないかと提案しました。その結果、半年後には、体重は80キロ台まで落ちたのです。