出産の母体の安全性は50倍以上に向上
50歳以上の初産は41人!

 長期間でデータを概観すると、まず特徴的なのは、乳児の死亡数の変化である。医療技術の進歩、衛生の徹底などで1歳未満の乳幼児死亡数はベビーブームのピークだった1947年の20万5360人(出生数は267万8792人)から2080人(同100万3539人)まで減少した。出生数の減少に鑑みても40分の1近くまで減少している計算だ。

 これと同じくして出産および出産後(産褥期、いわゆる産後の肥立ち)の死亡者数は33人。1947年まで遡ると、この数字は4601人である。出生数の減少を加味した安全性は50倍以上に高まっており、出産が大事業であることに変わりはないが、改善は著しいといえる。

 この出生に関しては、もうひとつ、驚くべき数字がある。50歳以上で「超高齢」出産した女性の数だ。

 出産数がピークの年となった1947年に450人いた50歳代出産者(さらに驚くことに、そのうち55歳以上が79人いる)は、その後、減り続けて89年から93年の5年間で2人となっていた。ところが、この10年ほどで回復を見せ、2014年は58人となった。そのうち第1子、つまり初産が41人ということにも驚きがある。

 死に場所の統計もある。世に言う「畳の上で死にたい」、つまり自宅での死が多い都道府県はどこか。

 人口動態統計に都道府県別の「死亡の場所」が集計されているが、全国平均では病院や介護施設などでの、いわゆる「施設内」が85.1、特に病院では75.1%。「施設外」カテゴリーのなかの「自宅」での死亡は12.8%である。