結果、家庭内の仕事をやろうとしない夫に妻が愛想を尽かしたり、家事・育児をどちらがどれだけやるかでもめ、最悪の場合は離婚調停に発展するケースも増えているという。とはいえ、ダイヤモンド・オンラインの男性読者からすれば「遅くまで働いているのにどうやって家事分担すればいいのか」「妻が何を求めているのか、言ってくれないからわからない」という疑問もあるだろう。そこで今回は、新しい時代の家族のあり方について、識者や共働き夫婦の生々しい声を交えながら、考えていきたいと思う。

「良妻」を目指すあまり――。
息切れして爆発する女性たち

「家事・育児に関して、妻が『(自分への)愛情がないから夫が手伝ってくれない』と爆発し、離婚につながるケースは多いです。しかし実際、夫は愛がないから家事・育児をしないのではなく、『妻自身がやりたくてやっているのだと思っていた』と話す人も少なくない。話し合いをせずに過ごしてきたため、お互いの勝手な思い込みに振り回されてしまうのでしょう」

 こう語るのは、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』などの著書があり、女性のキャリア支援を行うジョヤンテ代表取締役の川崎貴子さん。

 あなたも、「妻は家事・育児を自ら進んでやりたいのだろう」と思っていたことはないだろうか。妻が聞くと「とんでもない誤解」だと思うかもしれないが、こうした勘違いは、いったい何を機に生まれるのだろうか。川崎さんは「新婚当初は女性が無理をしてでも、家事・育児を頑張ってしまう傾向があります」と分析する。

 記念すべき2人の新生活の始まりに、気持ちを新たに張り切る女性は少なくないだろう。また最初だからこそ、自分をよく見せたいと思う気持ちも、ごく自然にわき起こるもの。妻は夫に「こんな奥さんがいて幸せだな」と感じてほしいのだ。

 だから、良くも悪くも背伸びをして、始めのうちは何でも1人で完璧にこなそうとする。しかし、時が流れ、格好つける必要性を感じなくなったとき、はたと気づくのだ。「どうして私だけが、あらゆる雑務をこなしているのか?」「私も夫も働いていることに代わりはないのに、なぜ?」――。こうした疑問が脳内をぐるぐると巡り、突然「どうしてあなたは何もしないの?」と爆発してしまう。