「スペック」や「学生時代にがんばったこと」に
自信がない学生はどうすればよいか

  残り時間が短くなったことで、現在の4年生たちがそうしたように「留学」などの「新しいことへの挑戦」は、時間の制約で難しい。
  となると、「スペック」や「学生時代にがんばったこと」に自信がない学生はどうすればよいか。限られた時間で、何に力を入れれば良いのだろうか。

  経団連の発表を受けて、就活生からよく聞かれる2つの質問について伝えておこう。

  1つ目は「すでにがんばっている資格試験はどうすればよいですか?」というものだ。

  多くの就活生が力を入れているTOEIC®テストについて言及しておこう。
  TOEIC®テストは受験日から結果が分かるまでに一定の時間を要する。大手の書類提出に間に合わせるなら12月、1月の試験で勝負したい。3月が最後のチャンスだ(ただし、3月だとエントリーシートの締め切りに間に合わずに、書類にスコアを記載できない企業も出てくるかもしれない)。

  2つ目は「学生時代にがんばったことがない」問題だ。

  その場合は「今、がんばっていることを、さらに目一杯がんばってほしい」と伝えている。
「新しいこと」をはじめるには時間が足りない。今がんばっている「ゼミ」「アルバイト」「インターンシップ」「サークル」「学生団体」など、仲間やチームのためにできることを精一杯がんばってほしい。個人としても組織としても、やれることはあるはずだ。

  今からでも間に合う、今日から一歩踏み出そう。
  今回、僕が伝えているメッセージは、きみを焦らせてしまったかもしれない。急に起こった変更にもしっかり対応してほしくて、あえて緊張感をもってメッセージを伝えた。
  でも、安心してほしい。「今からだったら絶対に間に合う」。これを読んでいる今、「ヤリタイコトが見えていない」状態でも「がんばったことがない」と思っていても、必ず挽回はできる。

  これを読んでいる「今」から動き出そう。

僕が伝えたメッセージを中で、少しでも「やってみよう」と思うものがあるのなら、まずはそこからはじめてほしい。きみの就職活動と将来が、その一歩からはじまり、納得のいくものになることを、心から応援しています。