成長、成功につながる「チーム経営」とは

 成長や改革に成功している企業には、チーム経営を実践しているところが少なくありません。例えばJTもそのひとつ。企画・営業畑出身の小泉光臣社長と財務畑出身の新貝康司副社長が、それぞれの専門性と異なるキャラクターを活かして経営を行っています。

 日産自動車の「日産リバイバル」は、カルロス・ゴーン社長のビジョンを志賀俊之副社長が行動に移し、実行してきたからこそ、成功したと言えるでしょう。楽天の成長も三木谷浩史社長の右腕左腕たる経営チームの貢献が大きい。改革も成長も1人の天才がやっているのではなく、それを支えるチーム経営があってこそです。

 経営チームで推進する体制をつくっても、その体制に異を唱える役員も必ずいるはずです。そこで、社長の「気骨」が問われます。チーム経営のジャマになる、パフォーマンスを挙げていない役員もいるかもしれません。そのような人たちには、会社を辞めてもらうことも必要でしょう。

 自らが次の社長に席を譲る際に、そのような人に十分な報酬を出したうえで、一緒に辞めてもらう。これが社長の気骨の示し方です。一時的に多額の出費が生じるでしょうし、一時社内が混乱するかもしれません。

 それでも、この会社にはポテンシャルがあり、いまではなく将来誰かがその価値を見定めてくれると信じて、チーム経営の基盤作りのために、自分に対してアクセルを踏み続けるしかありません。

 このような決断は、「私の会社を守ってほしい」「私を超える人材がいない」と考えているだけの社長には、残念ながら難しいかもしれません。