1月5日、四川航空、祥鵬航空、天津航空といった規模の小さい航空会社もこのQunar.com封殺作戦に追随した。その追随現象はまだまだ続くだろうと思う。少なくとも、4大航空会社の子会社に当たる多くの地方航空会社もその作戦を踏襲するだろう。

 さらに、ホテルや旅館などもまもなくこの作戦に加わるという噂が出ている。Qunar.comにとっては、まさに泣き面に蜂、という状態になったのだ。

 一部のSNSには、やはり莫邦富がQunar.comを批判したという威力が出たというコメントも出ているが、一個人としての私はとてもそこまでの神通力はないと思う。航空会社やホテルなどがQunar.com封殺作戦を始めた裏には、より深い理由がある。

悪質な代理店のせいで
客からのクレームが航空会社に

 Qunar.comは携程旅行網(Ctrip)と合併後、航空券販売シェアの65%以上を占めるほどに巨大化している。

 現在、航空券の販売は主に直接販売と代理販売の2種類に分かれているが、航空会社による直接販売よりも大小さまざまな代理店での取り扱いがメインとなっている。

 ところが、Qunar.comの代理販売モデルは従来とは異なり、最初にプラットフォームを作り、まずは多くの販売代理業者を集めて航空券販売をスタートした。その後、海南航空、中国南方航空、東方航空といった航空会社もQunar.comサイト内に出店して公式ショップという形で航空券販売を開始したのだ。

 だが、こうしたビジネスモデルに問題が出てきた。プラットフォームの利用がオープンであるため、たちの悪い代理業者がそこにつけいるようになったのである。このところ、利用者がQunar.comサイトで偽の航空券や正規料金よりも高い航空券を購入し、変更や払い戻しのために航空会社の規定より遥かに高い手数料をとられたというクレームがたびたび発生しており、その責任が航空会社に押しつけられることも多く、航空会社は頭を悩ませている。

 これもまた中国南方航空や海南航空などがQunar.comとの提携を中止したきっかけとなっている。