社内のコラボレーションで
ハイブリッドな空間を提案
高橋は文化分野における丹青社の強みは、文化施設への深い専門性を持ちつつ、商業施設など他分野とのノウハウを組み合わせられることにあるという。社内でのコラボレーションにより、互いのノウハウを組み合わせたり、分野を超えた空間を提案できるのだ。
実際に、「いのちのたび博物館」に設置された「ぽけっとミュージアム」、ショッピングモールのような発想は、商業施設のデザインからインスパイアされたものだ。ロジックやストーリーを主体に考えてゆく文化施設の専門家だけの視点では、このような発想は生まれなかったという。
「もう1つの強みは、調査・企画から、デザイン・設計、制作・施工、運営まで、川上から川下まで業務を手掛けていること。例えば、運営まで関わるっているからこそ、開館後の継続的な活性化プランもふまえた展示デザインを提案できます。それによって、より事業者の狙いに沿った空間が実現できると考えています」と語る高橋。
時代の変化に合わせて多様化し続けている文化施設。だからこそ、丹青社の課題解決につながるデザインの力が発揮される。